2018年04月02日
Soup Stock Tokyo 2018入社式


2018 Soup Stock Tokyo入社式
14名の新卒の皆さん、おめでとうございます。
先ほどは、皆さんが考えた文字通り型破り(障子を突き破って現れる)のスタイルに感動しました。1950年代に、村上三郎という現代美術の作家が障子を破るパフォーマンスを行って、今では伝説ですが、そのエネルギーを感じました。
さて、本日は2つのことを記憶に留めてほしいと思います。
ひとつは、
「今日の1日と、来年の1日」
今の自分と未来の自分、今のあなたと未来のあなた、と言ってもいいかもしれません。
私は昨日、親戚で墓参りに行きましたが、2歳から6歳の姪っ子が4人いて、大きい順に柄杓でお墓に水をかけて、そのたびに私の兄が「うまいねー!」と囃す。
そして、最後の2歳の子はお母さんはこうしてああしてとハラハラしながら、そして水がなんとかちょっとかかって、兄が「じょうずだねー!」と。
まあ、親はあれこれ言って、ジジババは褒めそやすというどこにでもあるシーンなわけですが、でもそのシーンを見て、この2歳の子はすくすくと育つに違いない、なんて思った。
まあ、褒めて育てるという環境。
私は、Soup Stock TokyoやSmilesはこんな世界がいいなあと改めて思いました。
新卒の皆は、慣れなくても頑張っている自分を褒めてあげてほしい。
直属の上司は、どうしてもお母さんのようにあれやこれや言いたくなるが、むしろ爺さんのように見守る。褒められると、むしろ本人としてはちゃんとやらねば、と思う。
今日の1日の目の前の目線と、来年の1日の長い目線を、両方をちゃんと使い分けてほしい。
残念ながら、優秀で共感しあっているはずの社員が辞めていくとき、本人と周りとが、この今日と来年の1日をどこかで混ぜてしまって、互いに誤解を生んでいくケースがあるような気がします。
色々な不満も出てくると思います。
仕事がつまらないとか、飽きたりだってあるかもしれない。
そんな時、それに蓋をしないで、話してみるといい。自分が実感する不満を解決できればそれは価値です。皆の来年の1日のために、今日の1日頭を悩ませ、トライしてみる、改善していく。
それが外食という業界にとっての新しい考え方や実行になるかもしれない。
われわれの働き方‘開拓’につながるかもしれない。
自分も、上司も、そして私も、今日の1日と来年の1日を分けて話し合えればと思います。
2つめは、
「今日の日を忘れないこと」
皆が考えて、一人ひとりの言葉を書いた障子を突き破って出てきた。
これ、日常業務的にはかなり異常ですww
でもその異常こそが、今ここで体験している人たちの体温を実際にあげている。
こういうことは、日常に入って、現実のなかで仕事を進めていくと、きっとどこかに置いて忘れていってしまいます。今日の異常性はなくなっていく。
例えば、木工の家具やブランドは、出来たその時がピークで、だんだんと薄汚れ劣化して、減価していくことがあります。
逆に時が経てばたつほど味が出て、ピカピカになっていく家具やブランドもあります。
では人はどうか。
人は、歳をとれば成長していく、とは残念ながら限りません。
想いや発想や、やる気や勇気や、鮮度やユニークさは、むしろどんどん劣化して、ゼロ化していくことがある。
皆さんだって例外ではない。
今日、自分の思いを大きな声で叫んで障子を破って出てきた。
その瞬間がピークで、そこから劣化していく。
なんてことではなくて、勿論ここから価値を積んでいく、よりユニークに発言できる自分を作り上げていく、是非ともそうあってほしいと思います。
あらためて、おめでとうございます。
自ら成長し、不満や疑問すら価値の種にし、会社とともに自らの機会をつくっていく、一人ひとりの新たな人生が今スタートするかと思うとワクワクします。
おめでとう。
2018年03月31日
台北 2018

























2018年03月30日
Art Basel Hongkong 2018





















2018年03月05日
Paris 2018 (2)




















Paris 2018 (1)























2018年01月03日
あけましておめでとうございます 2018
(反転逆さ空。二条城の堀にて)
あけましておめでとうございます。
「ビジネスが、アートに学ぶこと」
一つは、マーケティングがないこと。
作家は、何の絵を描くか、お客さまにアンケートをとりません。 何の絵を描くのかが重要で、面白いところ。そこは他人に任せられない。
本田宗一郎も、私たちにもやりたいことがあります。
一つは、失敗という概念が薄いこと。
十枚の絵を描いて、いいねと買って下さる絵もあれば、 一向に売れない絵もある。でも、その絵のことを失敗作とは呼びません。だから、売れなくても心に傷はない。
他人から言われた絵をそのまま描いて、おまけに売れもしない。そんなことがあると、きっと心は蝕まれ、誰かのせいにしたくなる。その良くない循環に足を踏み入れることを失敗と呼ぶのでしょう。
「素直、という働き方」
スープもネクタイもホテルも海苔弁も、我々なりの必然性とやりたい気持ちから生まれました。業務外業務というサービスや交換留職という人事制度もそう。やりたいと思う気持ちから生まれました。スマイルズが人物だとすれば、アートが好きで、島の青空は気持ちよく、恋愛だってするし、気になる場所があったら行ってみたい。 興味あることに興味ある。だから大きな矢印がちゃんと前をむいている。
一方、周りを眺めると、なんだかガンジガラメ。相対化すると、我々が変わっているように見えるけど、我々はいたって素直で健全です。
今年も、一人ひとりが自分ごとで、一人ひとりが前にむいた矢印をもって歩みます。
今年も、これからもよろしくお願いいたします。
遠山正道と スマイルズの一人ひとり
(2018年年賀状より)
2017年09月08日
シーンすらない



2017年06月20日
Basel Basel 2017:7(venezia)










2017年06月18日
Basel Basel 2017:6(venezia)









