2010年03月
2010年03月30日
味の手帖4月号より
「良い果実」
皮ごと、種なし、をうたうフルーツが続々と登場している。
皮が薄く種がなくそのまま口に放り込めるブドウなどのことで「今やブドウは種なしでないと販売は難しい」らしい。同様に、種のないビワ、皮が厚くてキウイのようにスプーンですくって食べるイチジク、渋皮がポロリと剥ける栗など手間をはぶくための品種改良が進んでいるという。
しかし、この品種改良って、一体どうやって辿り着くのだろう。家で飼っている犬に、お手やお座りを仕込むのは分かる。方法を言うなら「手取り足取り・ニンジン型」と言えようか。ニンジンとは勿論餌で操っていくというもの。
猿回しもスゴイが、まだ分かる。「やってみせ・ニンジン型」か。イルカやシャチのショーは、もう分からない。やってみせられない。ヒレとり尾とり、という訳にもいかない。ニンジンを与えるか与えないかの0か1の選択肢の積み重ね、なのか。コンピューターが0と1の二進法で出来ているならば、イルカの頭脳とそれが同期するのか。いやー無理でしょ。ぐるーっと三周まわってヨシコちゃんと一緒にジャンプして一回転半のあと尾っぽでボールをキック、ヨシコが赤でタローは紫のほうね。あ、それから着水はむしろ水しぶきあげてドボーン!といっちゃってください。なんてシナリオを二進法でやれと言われても、私なら一万年かかってもできる自信はない。「ニンジン・もう分からん型」としか言いようがない。
で、種なし皮薄ぶどうはどうなっているのか。
これも分からない。仮に、シマウマの柄の牛を作りたければ、それを掛け合わせていけばよい。「理想追求、偽装結婚型」。食べられる皮で、種もなく、甘いという三つの理想を求める偽装結婚は多重かつ妾ありで難儀である。
さて、組織やビジネスの目指すものを果実とするならば、どうやって良い果実を得ているだろう。
通常は「目的・調査・マネジメント・ニンジン型」、「株主・コンプライアンス・実績型」などなど組み合わせは無数にある。
私の場合はどうだろうか。「非ニンジン・妄想・共感・自脳自動型」とでも言おうか。最初に言うと給料なら高くない。マーケティングやコンサルタントに依らず、どうやら妄想からスタートする。外的要因ではなく、内的要因から始めたい。外的な要素は勿論考慮精査はすれど、動機は内側から。子供の目の前に綺麗な花を差し出すより、子供が自分で気付いた雑草のほうを優先したい。自分のなかで生まれた動機は独自で、長く、強いものになる。マネジメントや指導、というより、共感によって同じ方向を向いていく。自脳自動という言葉はここで作ったが、一人一人の頭脳、能力に因り、自分にエンジンのある自動的な人々の集合で動いている。ここがミソで強みで有難い。何せ私は非ニンジン、妄想・・・までしかできないのだから。
さて、果物に戻って。
「生ハム味の皮のメロン」なんていかがでしょう。
単価は高いよ。私は食べないが。
2010年03月28日
今週のお料理(3)
丸元淑生の本を見て。
丸元氏の料理本はどれも知的で潔がよい。
これは「ズッキーニのフラット・オムレツ」というものなのですが、野菜を選ばない、と書いてあったので、冷蔵庫で行き倒れになっていたニラと春菊もいれました。おかげで娘の評判は悪かったが、なかなか良し。
STAUBを使って。
バターとビネガーの相性よし。
新玉葱はウマイ!
ホワイトアスパラは茎のほうをもっと厚めに皮を剥くべきだった。
丸元氏の「あさりのナチュレール」
材料:あさり適量、パセリ適量、塩適量。
「口を開かせただけのあさりは、それ自体で完璧な味をもっているので、そのまま食べるのが最もおいしい。加えるとしたら、刻んだパセリである」
白ワインも日本酒も入らぬ、そのままが、確かにうまいのでありました。
鶏の味噌クリームスープ。
娘はやはりちょっとクリーミーなメニューを欲しがります。
新玉葱のサラダ。
オニオンスライスにしようと思っていたが、メニュー数が増えるので、サラダとあわせました。
しかし、品数おおく頑張ったなあ。
なかなか美味しかったです。
松崎結子Happy Wedding!
だんなさまの類家さんが作ったというウワサのウエルカムボード。
乙女なのであります。
小笠原伯爵亭にて。
幸せそうな二人。
だんなさまのピアノ。
一同ウットリ。
誰もが一度は描いた夢の図を実現している。
松崎さんもほんとかわいい。
天気もよく、皆が幸せな気持ちになる。
ちょっと伯爵な感じで。。
おっ。
このたび御成婚された畑大輔と今村敬子のお二人。
畑が24時間口説いた、とか。
オメデトウございます♪
スマ社05年ズ。
内二名既婚、二名決定、一名予定、二名未定。
どの人か表情で読み解けるか。
引き出物は野田ホーロー。
いいセンス。嬉しいです♪
ほれんでぃっしぇ・かかおしゅとゅーべ。
これまたうれしい。
だんなさまのスピーチもシッカリとして頼もしく、ほわりとした松崎さんが更にほわりとしていました。
とても楽しい、いい一日でございました♪
お幸せに!
2010年03月24日
アーバン亭 上田さん
千歳空港にアーバン亭という魚介丼専門店があり、となりの丼屋さんと並んで内地の人間には気になるところです。
アーバン亭でサンプルを見た後、となりの店を見て、そしてアーバン亭に戻って入りました。
それは、上田さんという小太りのおじさま(失礼!)が独特の言い回しで店頭で呼込みをしていて、気になったからです。
「どんぶりせんもんてん、アーーーバンてい、、、っで、御座いますっっ♪」
顔は、満面の満月、ドルチェな笑顔。
どんぶりせんも→は小川が流れるようなピアニッシモ
んてん→は次の主題を予感させる抑え
アーーーバンてい、、、→客の誰もが知らないだろうアーバン亭なる店名部に、氏の慈しみが篭る。アーーーの引っ張りに店への期待と敬意を感じる。
っで、御座いま→まで軽い転調
すっっ♪→歌うようなカンタービレのフィニッシュ
店頭呼込みだけではありません。
私が悩みながらも三色丼に意思決定し、オーダーしようと顔を上げたが店員さんがいない。
と、カンタービレ中の上田氏が店頭から揉み手のオペラ歌手風に最速のすり足で私のオーダーを取りに来ました。中田並みの状況感知です。
帰り際のレジでは、となりの店から戻ってきてくれたことへの感謝を告げてくださった。
キモさと紙一重(失礼!)なるも、氏が入店しているときは10%売上が上がると思います。
先ず、私の体験だけでもすごい。
店には5名ほどの店員さんがいます。
なのに、私は店頭、オーダー、レジ、の3箇所で上田氏の接客を受けています。
氏が自身の気付きによって、通常の人よりも多くの運動量(仕事量)をもっていると推察されます。
そして看板娘よろしく、口コミと再来店に繋がる可能性があります。
現に、ココに書き込みもありました。
店内で、上田氏は完全に浮いていました。
あれは、そうやれと言われてやっているものではないと思われます。
ひょっとしてオーナーかな、とも思いました。
先ほどの書き込みは、昨年9月のもの。
だから、少なくとも半年はあれをやっている。
そのチームがすごい。
浮いている人、目だっている人、成績を上げている人は、通常周りの人の無言のプレッシャーで、地面に引きずり降ろされます。
それが、少なくとも半年、きっと数年、それが続いているチーム。
それは、上田氏だけでない、周りの人にもそれを認める愛情があるからだと思います。
周りの人は、上田氏にはなれないし、なりたくもないが、だけど氏の存在感や頑張りを認めて、自分も自分なりにできることをやってみよう、という無言の態度が、店のキビキビ感につながっていると思います。
上田氏の写真を撮れなかったのが無念。
どなたかお立ち寄りの方は、氏のドルチェな笑顔の写真を送って頂けると嬉しいです。
アーバン亭のみなさん、ありがとうございます♪
PS.アーバン亭なる不思議な名前は、三井アーバンホテルからきていることが判明。上田氏の接客もホテル経験からきているのであれば納得させられます。
2010年03月23日
G1サミット
この3連休、北海道トマムにて第二回目のG1サミットに参加した。
前原大臣、竹中平蔵氏、三木谷氏などなどの錚々たるメンバーの話を早朝から夜中までどっぷりと浴び、議論する。
内容をご紹介できないのが残念。
昨年のこの会に参加した直ぐ後に、PASS THE BATONのコンセプト文を書いた。当初の意義が何倍にも膨れたときだった。
今回も志を高く設定するの機会となった。
皆さん、お疲れさまでした。
そして関係の方々、有難うございました。