2012年01月31日

ほほづゑ

ほほづえ_
なんと、この度、大変格式高き財界人文藝誌「ほほづゑ」に渋澤氏のご推薦により同人となることになりました。
何と申しても、この55名の同人の方々、福原義春氏の代表世話人のもと、堤清二氏、服部禮次郎氏、小林陽太郎氏、茂木友三郎氏など錚々たる顔ぶれ、平均年齢は多分70台後半。
昨年入られた伊藤博文氏のお孫さま伊藤満洲雄氏は「79歳の新人」と自己紹介されておりました。

この全くやんごとなき同人に、この度、5歳年上のサザビーズの石坂泰章氏とともに圧倒的若輩で小職も拝命を頂いた次第でして。
昨日、初めての懇親会に出席し、私が最も憧れる福原氏の隣の席でご一緒させて頂きました。感謝。

服部氏は91歳にして、全くカクシャクとされ、ユーモアたっぷりのスピーチにもう流石のため息です。
私はといえば、先日50歳の誕生日を迎えましたが、まだまだこれから30年40年あるのかと思うと、何も遅いものはない、今から留学でもするかとか、今まったくやっていないことにチャレンジ、などということも充分ありだと心を新たに致しました。

兎に角、知性と品性高き同人の中で、そこはグッとレベルは下げつつも、若いなりにできることをやって行ければと思います。
<購読ご希望の方は03-5366-8070>

下記は、昨年入会時に寄せた自己紹介文です。
ご参考まで。

   「自己紹介」

兎に角、四十九歳という若齢であります。

年齢だけではありますまい。同人の皆様の御尊名を拝見し、自らの厚顔を全く恥じております。

大いに至らぬ多々点は、この際、ご推薦頂いた澁澤さんにその責任の一切をお取り頂くことと致します。

私は昭和三十七年、青山で生まれ、慶応義塾に十七年間お世話になり三菱商事に入社。商事初の社内ベンチャーとして螢好泪ぅ襯困鮴瀘。五十余店舗のスープのチェーン店Soup Stock Tokyoを創って経営。後の二〇〇八年にMBOし、株主かつ代表の立場で、スープに加えてネクタイ専門のgiraffe、新しいリサイクルショップPASS THE BATONを丸の内と表参道ヒルズで行うなどをし、仕事を大いに楽しんでおります。

さて、何故私に同人のお声をかけて頂いたかを、自分なりに分析してみます。

一、同人への若者の導入。この一点に於いては、資格あるものと存じます。弊社の平均年齢は二十九歳。私一人で年齢を上げておりましたが、下げる役割もあったと嬉しく思っております。

一、祖父は遠山元一、亡父直道の次男である。生前父が大変お世話になった方々が同人に多数おられ、何かのご縁、ということが潜在的にあるのでは、と。

一、「味の手帖」への執筆。かれこれ十五年前から現在も毎月駄文を寄せております。当初より「ほほづゑ」はそこで存じ上げており、住吉様の挿画と共に崇高な存在としてかねてより憧れておりました。

一、三菱商事のサラリーマン時代に、青山やNYなどで絵の個展を開催したことにより、絵心があると周りからは見られている点。アーティストとは、自らがアーティストと宣言した段階でアーティストになりうることを知りました。

などが自己分析によるところでありますが、さて、これからの最末席同人としての心構えを。

そもそも、「財界」という実像や、それを引き継げるような大人物がこれからの時代に在り得るかと言えば、それはもはや無理と白旗を揚げたほうが良いでしょう。「財界人文芸誌」とは目も眩むばかりの彼我の差ですが、ここは、文芸を「カルチャー」と勝手に読み替えて、少しずつ入り口を広げ柔軟剤を投入しようと企みます。

私は、会社やSoup Stock Tokyoなどのブランドを、私自身だと思い、そう言っています。売上高や商品価格等だけで価値が測れるものではなく、インターネットやツイッターでのダダ漏れの時代に、経営者や従業員の発言や、何に興味をもち、何をする人たちなのか、スマイルズとはどんなチャーミングな人物なのか、が重要であり、意義や美意識が価値になると思っています。

私は、仕事も絵を描くのも子供の父親であることも根っこは同じ、「公私同根」なんて言っています。

そして、天邪鬼であります。

ゆえに、仕事の場面ではカルチャーを、文芸誌ではむしろ仕事をベースに語る、かもしれません。

小学校の時に事故で父を亡くしましたが、私は当時の父の年齢を越し、娘は当時の私の歳を越しました。先般、そんなことから、次の世代にバトンを繋ぐ、という旨のコラムを書きましたので、一部を抜粋します。

「今度は我々が何を作り、提供し、つなげていくのだろう。六十年代とは時代は違う。ビートルズはいないし、カラーテレビは溢れかえった。それでも、今の時代だからできることがあるだろう。何かを生み出し、次に渡していく。

そんな立派なバトンを手にしていると思うと、むしろ背筋が伸びて、なんだか勇気が湧いてくる。ビートルズでなくともよい。小さなことでもよい。

自分が既に当事者になったことを知れば、バトンを手にしているのは自分なんだと知れば、あとは前を向いて走って、走って、走って、ちゃんと思い切り走って、そしてバトンを渡せば、きっとそれでいいのである。」

どの世代の人も、実は未だに、或いは既に、皆リレーの当事者で、だから夫々思い切り前を向いて走ればいいのだと気が付いたとき、何か気が晴れました。

末席なりに、走ろうと思います。





Smiles: at 19:04│clip!