2017年09月08日

シーンすらない



「刷毛じょうゆ海苔弁山登り」がGINZA6にオープンして数ヶ月経った。
おかげさまで大変好調である。
10:30にオープンし、昼前後に売切れ昼から15:00まで閉店し、その間に再度店内調理し、再度並んで頂いて売り切れる。
お一人さま2個の制限がようやく3個に引き上げられた。


出来た経緯を少し記すと、8年前「結局何が好き?」の話し合いから、海苔弁、揚げちくわなどが。
で、一年間お弁当のワークショップを行い、それが文藝春秋から本になり、JALの機内食でご提供してご好評頂く。
G6の話を頂いたとき、銀座のど真ん中ラグジュアリーな顔ぶれをお聞きして、ならば真逆の海苔弁やろうと。

さて、オープン一週間前の経営会議で、私が問う。
「これ、どういう方が買って頂くの?銀座のOLが昼前に3つくらい買って打合せブースで食べるか、杉並区辺りの品のいい老夫婦が買って帰って夕食にするとか、それぐらいしか思いつかない」
要するに、作ることの情熱とこだわりは多量だが、利用されているシーンが思いつかない。
しかし、結果は前述の通り。

今のところの見立ては、
・自分たちの良いと思ったことを思い切りこだわる。
・内容をそれに絞り込む。
・小さく始める。小さければリスクが少なく思い切りこだわれる。
・目もくれず思い切りスタート。
・シーンすらない。
・あとは届くか否か、祈るのみ。

スマイルズのマーケティングぎらいが、益々加速しそうである。


Smiles: at 11:27│clip!